ご夫婦と子供１人の３人家族のすまいは、里山に囲まれた見晴らしのよい高台に建っています。目の前に広がる風景は四季折々の表情をみせ、夜は星空のパノラマ。この自然豊かな環境は、家族の暮らしをより豊かなものにしてくれるでしょう。
　シンボルツリーのあるウッドデッキの中庭が、どの部屋からも見えるように部屋をレイアウトしました。部屋はすべて南面にあり、窓から光が降り注ぎます。
　玄関を入ると赤褐色の廊下が印象的です。１階の床材にはカリンの無垢材を使用しました。カリンは強度、硬度の高いバラ科の高級材です。さまざまな赤系の色が織りなす独特の表情は、使い込むほどに風合いを増し、深みのある赤褐色へと変化していきます。
　リビングやダイニングキッチンは床と同系色の建具や家具とあいまって、おしゃれな若いご夫婦にぴったりなスタイリッシュな空間になりました。
　リビングからおしゃれな階段を上ると、２階は雰囲気ががらりと変わり、杉板のフロアと白い壁のナチュラルで明るい空間。ロフトのある夫婦の寝室は天井も高く生活感を感じさせません。
　夜になるとシンボルツリーはライトアップされます。夕闇の中に浮かび上がるシンボルツリーは、まるであたたかな家族を象徴するともしびのように輝いています。